「膝の痛みがあるし、曲げ伸ばしがなんだかしにくい。正座はよくないっても聞くけど、どうなんだろう?」
ひざの調子が悪くなると、正座もしにくくなります。
しかし、お寺や神社の行事など、正座が好ましい時もあって困ります。
そこで、ひざの調子がわるくなってくると正座はしないほうがいいのか、どう対処すればいいのかをお伝えしたいと思います。
今回の内容からは、ひざの動きが悪くなったり、正座をしにくくなった時のケアの考え方がわかります。
最初に結論です。
- ひざの関節はしっかりと曲げ伸ばしをしないでいると、拘縮して動きが悪くなって、どんどん伸ばしにくく、曲げにくい状態になってしまう
- 普段から『しっかりと伸ばす』『しっかりと曲げる』という意識が大事
- 正座がしにくいという方は、入浴中で湯船につかっている時に正座をすると、浮力も効くし、ひざが温まった状態でしっかり曲げる事ができるのでおすすめ
意外と知らないひざ関節のケアの事ですので、一緒に学んでいきましょう。
ひざの関節も拘縮が起きる
今回お伝えする内容は、ひざの専門のリソークリニック院長 NPO法人 腰痛・膝痛チーム医療研究所理事長 磐田振一郎医師先生で、参考にした文献は『変形性ひざ関節症を今度こそ治す方法を教えてください』です。
磐田先生はひざをしっかりと伸ばしたり、曲げたりしないと、拘縮が起こってしまうと教えてくれます。
つまり、関節の動きが悪くなって、痛みが出やすい状態です。
特に肩関節の痛みに悩む人が多いですが、ひざ関節については、伸びにくい、曲げにくいという状態になってしまいます。
変形性ひざ関節症の症状は痛みだけでなく、関節の動きも小さくしてしまうということです。
拘縮を防ぐ方法
ひざ関節の動きが悪くならないための方法を知っておきましょう。
具体的には、①よく伸ばす事と②しっかり曲げる事が大事です。
しっかり伸ばす
この時に、伸ばしている足を低くていいので台の上に乗せると行いやすいです。
こまめに行うのがコツです。
また、ウォーキングの休憩時など、運動の中に伸ばす時間を入れるのもとっても効果的。
休憩している時にも、体のケアを取り入れましょう。
特に、ひざを曲げる筋肉の力が強いので、拘縮は伸ばしにくいという症状が出やすいと磐田医師は説明してくれます。
ひざの動きがイマイチだと感じるようになったら、積極的にひざを伸ばすストレッチを行いましょう。
しっかり曲げる
正座をすると、ひざを深く曲げる事になります。
これは特にひざが十分に曲がる時から行ったほうがいい事ですね。
体重がかかって正座が苦しい、という方に、磐田医師はお風呂での正座を紹介してくれています。
そうすることで、
①浮力が効いてひざにかかる負担を軽くすることができる
②ひざが温まった状態でできるので、曲げやすい
③入浴時なので毎日行いやすい
このようなメリットがあります。
「正座はひざに悪い」という情報を聞いた事がありましたが、まっすぐにひざを曲げる正座は必要な事だと感じました。
かえって、横座りなど、ひざを捩じる事の方を避けるべきだと磐田医師は教えてくれます。
まとめ
『普段からしっかりとひざの曲げ伸ばしを行って、動きがわるくなるのを防ごう』
最後にまとめです。
今回はひざのトラブルで起きやすい、正座がしにくい、ひざが伸びにくいというトラブルの対応についてお伝えしました。
- ひざをしっかりと曲げたり伸ばしたりしないでいると、ひざ関節の動きが悪くなって痛みも生じやすくなる
- 予防のためには椅子に座った姿勢で伸ばしたひざを押すストレッチと、湯船の中の正座がいい
普段から正座をすることによって、自然と拘縮予防になります。
しかし、椅子での生活が多く、正座はほとんどしないという方もいらっしゃると思います。
普段からしっかり曲げる・しっかり伸ばすという意識が大切だと感じました。
ひざが十分伸ばせなかったり、正座ができないと、大変不便です。
ぜひ、よく動くひざを維持しましょう。
以上、理想の体づくりの参考になれば嬉しいです。
またよろしくお願いします。
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