「フィトケミカルって何だろう?」
何だか体に良さそうなんだけどよくわからない、という方に向けて、ダイエットの強い味方になるフィトケミカルをお伝えします。
今回の内容からは、フィトケミカルって何だろう、どうすれば体づくりに活かせるだろうという事がわかります。
最初に結論です。
- フィトケミカルは植物だけが持つ、色や香り、苦みなどの成分のこと
- 体の酸化を防いでくれたり、生活習慣病の予防してくれたりなど、様々な効果がわかってきている
- 脂肪燃焼効果や、血糖値やコレステロールを下げてくれる食材を等を中心に、フェトケミカルを上手にダイエットに取り入れよう
- 熱を加えることで、吸収しやすくなるので、スープやみそ汁、鍋にするのがおすすめ
植物が持つフィトケミカルについて知ると、食事のとり方が変わってくるので、一緒に学んでいきましょう!
フェトケミカルって?
まずフェトケミカルについて知りましょう。
フィトは植物、ケミカルは化学物質の事で、私達動物にはない、植物だけが持つ成分です。
そのため、フェトケミカルを取り入れるには、植物を口にする必要があります。
フェトケミカルは、動くことができない植物が虫などから身を守るために持っている、苦みや色、香りなどの成分です。
その苦みや香りに、とってもいい効果があるという事で、様々な研究が進められています。
イソフラボンやカテキンなどは有名ですが、1000種類以上あると言われています。
大きく分けると、ポリフェノール、含硫化合物、カロテノイド、テルペン類、多糖類の種類があります。
ポリフェノール
光合成をおこなう時にできる物質の総称で苦みがある
含硫化合物
刺激のある香りや辛み成分で抗酸化力、血行・血流の改善や殺菌作用による食中毒予防が期待できる
カロテノイド
色素成分の総称で抗酸化作用がある
テルペン
ハーブや柑橘類特有の香りと苦み成分で抗酸化作用・免疫力強化・生活習慣病予防・抗うつ作用がある
多糖類
炭水化物の一種で海藻やきのこ、根菜類に多い
フェトケミカルは、大事な部分を守るための成分なので、皮や種、茎などの私たちが普段は捨ててしまっている部分、硬い部分にたくさん含まれています。
ダイエットに役立つフェトケミカル
たくさんあるフェトケミカルの中でも、特にダイエットに役立つおすすめの物をピックアップします。
○「カプサイシン」 唐辛子
脂肪燃焼(アドレナリンを分泌させ、早い段階で脂肪燃焼させる)血流改善 疲労回復 整腸作用(蠕動運動を促す)
○「アントシアニン」 赤ワイン、ブルーベリー、ぶどう
抗酸化・コレステロール値抑制
○「カテキン」 緑茶や紅茶
抗酸化・殺菌作用・血管の凝固抑制・脂肪の吸収抑制・血糖上昇抑制
○「カカオポリフェノール」 チョコレートの原料のカカオ
血圧低下・動脈硬化予防・老化防止
○「イソフラボン」 大豆
女性ホルモンの調整・冷え性改善
○「イソチオシアネート」 キャベツ 大根 わさび からし菜
がん予防・強力な抗酸化作用・免疫力を高める・デトックス力・発がん防止
○「リコピン」 トマト
シミ・脂肪蓄積の抑制・抗酸化・血流改善
○「β-クリプトキサンチン」 温州ミカン ポンカン
高血圧、動脈硬化、糖尿病、骨粗しょう症などの予防
○「βグルカン」 きのこ
免疫力を高める、コレステロールの上昇を抑える
○「イヌリン」 ごぼう、玉ねぎ
血糖上昇抑制、中性脂肪を下げる
○「リモネン」 柑橘類
血流改善 リラックス効果
単独の食材を食べるというより、様々な野菜や海藻、きのこ類を食べる事で、体の調子が整って、脂肪が減り、コレステロール、血糖値が整っていきます。
体の調子が整ったり、リラックス効果から、メンタル面も安定するという好循環を目指しましょう。
おすすめの食べ方
フェトケミカルは、皮や種、茎などの普段は捨ててしまう部分により多く含まれています。
そのため、できるだけ丸ごと食べるようにしたほうが効果的。
そして、加熱調理する方がいいです。
フェトケミカルは、丈夫な細胞膜に守られています。
そのため、吸収しにくいという特徴があります。
吸収率を上げるには、熱を加えて細胞膜を壊すという方法が有効です。
水に溶けやすいという性質も注意が必要です。
野菜を茹でることによって、茹で汁にフェトケミカルが8割ほども溶け出して、いい成分を捨ててしまっているという事があります。
例えば、一度茹でる事によって、野菜の青臭みが減って食べやすくなるという事がありますが、その青臭みがフェトケミカルで、体の錆びつきを防いでくれていたのです。
これらの事を考えると、スープやみそ汁がオススメの方法です。
加熱で吸収しやすくなりますし、汁に溶けだしたフェトケミカルを余すことなく口にすることができます。
たくさんの具材を煮込んだ方が美味しいというのは、たくさんの成分が汁に溶けだして相乗効果を発揮しているからですね。
冬に美味しい鍋も、締めのスープまで美味しいという事で、おすすめの調理法です。
しかし、種や茎などはどうしても食べにくいという事もあると思います。
その場合は、茹でてフェトケミカルを汁に出して、濾して汁の部分だけ使うという方法があります。
一手間はかかりますが、手間をかけるだけの価値はあると思います。
汁も全て体に入れると意識すると、水溶性ビタミンもしっかり吸収する事ができるというメリットも付いてきます。
ただ、キャベツや大根などに含まれている「イソチオシアネート」は、熱に弱いので、できるだけ新鮮な物を生で食べられると有効に摂取できます。
まとめ
「植物の持つフェトケミカルの力をもらって、体の内側から調子を整えて理想の体を手に入れよう」
最後に今回のまとめです。
- フェトケミカルは植物が持つ、色や香り、苦みなどの成分で私達の体に嬉しい効果がたくさんある
- 脂肪燃焼や抗酸化作用などの作用が期待できるものも多いので、野菜や海藻、きのこ類を積極的に食べよう
- 煮ることによって、細胞膜が壊れて吸収しやすくなるし、スープも全て飲む事によって汁に溶け込んだフェトケミカルや水溶性ビタミンを効率的に摂取する事ができるので、スープやみそ汁、鍋がオススメ
たくさんの野菜や海藻、きのこ類を使った方が、料理もおいしくなりますし、たくさんのフェトケミカルを体に入れることになります。
そしてこれらは、何といっても食物繊維が豊富で、低カロリー、ビタミン・ミネラルも豊富です。
いつもは脇役の野菜達も、フェトケミカルの事を考えると料理の主役として美味しく食べる方法を工夫したくなります。
厚生労働省は、一日に両手いっぱいの野菜を食べようと言っていますが、なかなか食べられていない方が多いのが現状だと思います。
しかも、スーパーやコンビニで見られるカットされたサラダは、日が経っていて酸化してしまっている状態で並んでいます。
割と野菜を食べていると思っても、フェトケミカルはあまり口にできていないという事も多いです。
ニキビや肌の状態に悩みを感じていたり、疲れやすいなどの不調を感じている方は、ぜひ丸ごとの野菜を具だくさんのスープやみそ汁、鍋にしてみてください。
体の内側から元気になって、理想の体を作っていきましょう。
以上、参考になったら嬉しいです。
またよろしくお願いします。
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