「運動は大事って聞くけど、いまいちどんないい事があるのかよくわからない。」
このような思いを持っている方に、運動の効果についてまとめてお伝えしたいと思います。
今回からは、運動を続けることによって、こんないい事があるという事がわかります。
最初に結論です。
運動を続けるといい事、23選
- 筋肉が増える
- 長く動いても疲れにくくなる
- 体が柔らかくなる
- 大きな力が出せるようになる
- 血圧が安定する
- 糖尿病の予防になる
- 脂質異常症の予防になる
- 内臓脂肪・皮下脂肪が減る
- 虚血性心疾患・脳卒中になるリスクが下がる
- 骨密度が維持・向上する
- がんのリスクが下がる
- 認知機能が活性化する
- 気持ちが安定する
- 生活が充実する
- 関節痛が和らぐ
- 介護予防になる
- 脱水に強くなる
- 免疫力が上がる
- 姿勢を保ちやすくなる
- 便秘が解消する
- 医療費が安くなる
- 介護費が安くなる
- 食事を美味しく食べられる
他の記事で、筋トレ・有酸素運動・ストレッチで得られる効果や方法についてお伝えしているので、今回は運動全体の効果としてお伝えしたいと思います。
筋肉が増える
運動で筋肉に刺激が入ることで、筋肉繊維が発達して筋肉量が増えていきます。
いくら肉や魚など食べてタンパク質を口にしても、筋肉に変えるためには運動が必要です。
よっぽど仕事などで、毎日重労働を行っているという方以外は、運動を続けて筋肉量を増やしましょう。
最も筋肉量が増えるのは、筋トレです。
長く動いても疲れにくくなる
運動を継続することにより、肺や気管支などが強くなり呼吸の能力が向上します。
また、長時間続けるウォーキングやランニングなどの有酸素運動により、遅筋が発達して、長く運動しても疲れにくくなり、マラソン選手のようにいつまでも動き続けられる体になっていきます。
体が柔らかくなる
20分動かないでいると、私たちの体はどんどん硬くなっていきます。
動物にとって、動くことは大事ですね。
硬くなった体、特に筋肉を柔らかくし、関節も大きく動くようになるためには、ストレッチで大きく動かす事が有効です。
骨の癒着も解消されるので、関節も大きく動かせるようになり、全体的に体が柔らかくなっていきます。
大きな力が出せるようになる
特に筋トレを行うことによって、重い物が持てるようなったり、力仕事が楽になったりします。
それだけでなく、筋トレで足を鍛えれば、階段の昇り降りが楽になるなど、移動が楽になることにも繋がります。
これは、年を重ねるほどに大切な要素です。
物を持てない、階段を昇れない、ペットボトルの蓋が開けられないなどの困ったことが出てくるので、楽に生活することにも繋がります。
血圧が安定する
運動することにより、全身の血液循環が良くなります。
特に有酸素運動・ストレッチを行うことにより、最近は血管の柔軟性が向上する事がわかりました。
また、ウォーキングなどで、第二の心臓と言われるふくらはぎを動かすことにより、血液がスムーズに体内を回るようになり、血圧も低く安定しやすくなります。
ストレス解消や、呼吸能力の向上も血圧の安定に影響しますが、相乗効果で高血圧の予防などいい影響を与えます。
糖尿病の予防になる
血液中のブドウ糖が筋肉等の細胞に取り込まれずに、いつまでも血液の中に溜まっている状態が糖尿病です。
運動を始めると、すぐにブドウ糖がエネルギーとして筋肉で使われ始めます。
そのため、運動すればするほど、血糖値が使われて、血糖値が高い状態が改善され、糖尿病の予防になります。
運動の中で、一番ブドウ糖を使うのは筋トレですので、長時間ウォーキングしたり、ストレッチするよりも、スクワットやダンベル運動などの筋トレが、糖尿病の予防にはおすすめです。
脂質異常症の予防になる
血液中のブドウ糖が使われずに余ってしまと、中性脂肪に変えられて、体の中に溜まります。
また、運動不足によってLDLコレステロールが高くなり、HDLコレステロールが低くなった場合、高コレステロール血症として、血管が詰まりやすくなってしまいます。
運動を行うことにより、ブドウ糖が使われて、中性脂肪が貯まりにくくなりますし、LDLコレステロールが増えにくくなります。
そして、善玉コレステロールであるHDLコレステロールが上昇して、血管の中の余分なコレステロールを減らすことができます。
そのため、脂質異常症の予防としては、筋トレと有酸素運動の両方が有効です。
内臓脂肪・皮下脂肪が減る
運動によるダイエット効果は明確です。
食べたカロリー量に比べて、運動や基礎代謝で消費したカロリーが多ければ、体に蓄えられた脂肪が減って、スマートになっていきます。
お腹の内臓まわりの脂肪がまず減って、お腹がスッキリし、次に全身の皮下脂肪が減っていきます。
血液中の中性脂肪は、運動を開始するとすぐに使われ始め、15分以上継続すると、ほぼ、脂肪が主なエネルギーとして使われることになります。
つまり、有酸素運動で、長く運動すればするほど、脂肪がたくさん使われて、減っていくので有効です。
虚血性心疾患・脳卒中になるリスクが下がる
命に関わる、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患や、脳梗塞や脳出血などの脳卒中のリスクが下がります。
血圧の安定や、脂質異常症の予防、糖尿病の予防の話をお伝えしましたが、これらはどれも、心臓に栄養を送っている動脈を詰まらせますし、脳の血管も詰まったり破けたりしやすくしてしまします。
運動を続けることで、これら全体のリスクを下げることに繋がります。
骨密度が維持・向上する
骨が弱くなると、転んだ時に骨折しやすくなったり、腰の骨がつぶれて痛みでやすくなります。
最近は、ロコモという言葉がよく聞かれるようになりましたが、運動不足で関節の痛みが出てきたり、力が弱くなったことから動きにくくなってしまうと、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)、略してロコモという状態になってしまいます。
特に筋トレを行うことにより、ロコモを予防・改善できますし、骨への刺激により骨密度も向上します。
しっかりと、野菜や乳製品などからカルシウムを口にし、太陽の光を浴びてビタミンDを作って、運動する事が骨を丈夫にするためにも大切です。
がんのリスクが下がる
運動は、がんの発症のリスクを下げます。
国立がん研究センターの17年間追跡した結果でも、週3回以上運動している方は、27%乳がんの発症を下げたと出ています。
大腸がんについても、身体活動が最も多い群は、30%リスクが低下したと出してくれています。
毎年がん検診を受けている方も多いと思いますが、運動することによって、がん予防にも効果が期待できるという事ですね。
認知機能が活性化する
運動による脳の血流の改善や、ストレスの解消効果などが影響すると思われますが、運動で認知機能が活性化することは様々な研究で発表されています。
薬で認知症の完治が難しい中、運動で予防することが大変重要です。
日々の変化が激しい中で、認知機能をできるだけ高く保つために、また、人生100年時代において自分で自分の事を続けるために、運動で元気な身体を保つと共に、脳の認知能力も高く保ちたいものです。
気持ちが安定する
運動によって自立神経が安定します。
普段運動している方でしたら納得できるところもあるのではないでしょうか。
例えば外をウォーキングしている時には、四季折々の景色に癒されたり、風を感じてすっきりしますし、筋トレで自分を追い込んでいる時には、もやもやした心配などを考えている余裕が無くなります。
ストレッチで筋肉を伸ばすと、こりがほぐれて体も気持ちもすっきりします。
ドーパミンが分泌されることによって幸福感を感じたり、筋肉から出される内因性カンナビノイドの影響が大きいと思われます。
詳細については、【忙しくて最近疲れが取れないという方へ ダイエット効果だけでなく気持ちがすっきりする運動の方法】や【運動が続かないと悩んでいるあなたへ 自然とまた運動したくなるちょっとした方法を紹介 おすすめの時間と強度を試してみた】も参考にしてください。
生活が充実する
体にいいとわかっていても、なかなかできないのが運動。
それを、あえて生活の中に取り入れることで、頭を使って体を休める時間と、頭を休めて体を使う時間ができることで、メリハリが生まれると感じています。
やるとスッキリできる運動には、生活の充実度を増す効果があります。
関節痛が和らぐ
年を重ねたり、体重が重くなったりすると困る事に関節痛があります。
膝を支える筋肉や、腰やお腹周りの筋肉が弱り、体を支えられなくなると、膝や腰の痛みが生じやすくなります。
例えば、足首に重りを付けての膝の伸ばしや、レッグエクステンションは、膝関節を守る運動になりますし、腹筋や背筋運動をすることで腰の関節のケアになります。
女性が多く悩んでいる肩こりも、運動で筋肉をほぐす効果で改善が期待できます。
介護予防になる
年を重ねるごとに、足腰が弱くなって介護が必要になる方が増加していきます。
そのため、今は介護保険制度の下、介護にならないための取り組みが盛んに行われています。
筋トレで足腰を鍛えることが、元気で自立した生活に繋がることがわかったからです。
年を重ねても動ける体でいるためには、ストレッチや有酸素運動もいいですが、なんといっても筋トレです。
また、脳卒中のリスクを下げる効果を伝えましたが、これも介護になるのを防ぐことに繋がります。
脱水に強くなる
夏に具合が悪くなったり、スポーツのパフォーマンスを大きく下げる脱水。
時には命の危険となる時もあります。
運動によって、この脱水になりにくい体にすることができます。
脱水になりやすい方はどういう方かというと、筋肉の量が少ない方です。
私達は筋肉の中にも水分を蓄えているのです。
つまり、筋トレで筋肉の量を増やすことによって、体の中に水分を多く蓄え、脱水になりにくくなるというメリットがあります。
免疫力が上がる
運動していて筋肉質の方が、運動習慣が無く体が細い方に比べて、感染症などの病気になりにくいイメージがありませんか?
それは、あながち間違っていません。
まず第一に、筋肉が多い方が体温が高く保てる
第二に、肺や気管支などの呼吸能力が鍛えられている
第三に、脱水に強い
これらの要因から免疫力が高く保たれる、つまり感染症にも強いという事があります。
姿勢を保ちやすくなる
姿勢を支えている脊柱起立筋や腸腰筋、大腿四頭筋、大殿筋、腹直筋、下腿三頭筋などを鍛えることにより、いい姿勢を保ちやすくなります。
重力に長時間逆らって、体に負担の少ない姿勢を保つことになるので、肩こりや腰痛などの予防にも繋がります。
便秘が解消する
運動することにより、腸の蠕動運動が促されます。
特に腹筋を大きく使う運動だと、直接腸の刺激となるために、お通じが良くなります。
便秘がちの方は、運動する前に、しっかりと水分をとって、便秘も解消してお腹をスッキリさせましょう。
医療費が安くなる
血圧の安定・脂質異常症の予防・糖尿病の予防・関節の痛みの緩和・がんのリスクの低下・脳卒中や心筋梗塞の予防といったことが、生活習慣病の予防となり、医療が必要なリスクを下げる事ができます。
つまり、治療に必要な支出を下げる事に繋がります。
介護費が安くなる
医療費と共に、介護費の支出を下げる事になります。
介護保険料は助け合いの制度ですので、介護サービスが不要な人が多ければ、保険料を低く抑える事ができます。
また、実際にサービスを利用すると、1割の自己負担が発生します。
つまり、介護度が高くなれば、それだけたくさんの介護サービスを使う事ができますが、その分金銭面の負担が増す事になります。
すでに介護予防になると伝えてありますが、金銭面の負担の増加を防ぐことにもなるのです。
食事を美味しく食べられる
運動を続けていると、筋肉量が増え、たくさんのエネルギーを消費するようになります。
すると、お腹が空きやすくなります。
空腹の方が、食べ物を美味しく感じますので、食事の満足度を上げることに繋がります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、『運動を行うとこんないい事があるんだ』という事を、まとめて紹介しました。
運動を続けるといい事、23選
- 筋肉が増える
- 長く動いても疲れにくくなる
- 体が柔らかくなる
- 大きな力が出せるようになる
- 血圧が安定する
- 糖尿病の予防になる
- 脂質異常症の予防になる
- 内臓脂肪・皮下脂肪が減る
- 虚血性心疾患・脳卒中になるリスクが下がる
- 骨密度が維持・向上する
- がんのリスクが下がる
- 認知機能が活性化する
- 気持ちが安定する
- 生活が充実する
- 関節痛が和らぐ
- 介護予防になる
- 脱水に強くなる
- 免疫力が上がる
- 姿勢を保ちやすくなる
- 便秘が解消する
- 医療費が安くなる
- 介護費が安くなる
- 食事を美味しく食べられる
「そんなの当たり前」という事から、「そういえば、そんな事もあるだろうな」という物まで色々あったのではないでしょうか。
新しい発見があったとしたら、幸いです。
今回は、深掘りは行わずに紹介しましたので、もっと詳しく知りたいという方は、他の投稿も参考にしてもらえると嬉しいです。
こんなにもたくさんという風に思った方もいらっしゃると思いますが、
逆に運動をしないと、これらが損なわれていってしまうという事です。
私は『運動は未来への投資』だと考えていますが、これらの運動の効果が総合的に充実した毎日に繋がっていくのだと信じています。
運動は嫌いだという方も多いと思いますが、ぜひ苦しくない、自分に合った運動を、毎日の生活に取り入れていく事をおすすめします。
以上、皆さんの理想の体づくりの参考になれば嬉しいです。
一緒に充実した毎日をつくっていきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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