スクワットと一緒に行ったほうがいい食事療法とプッシュアップ 『血糖値がみるみる下がる!7秒スクワット』より④

トレーニング

「血糖値を下げるために、足腰の大きな筋肉を鍛えることができるスクワットがいいのはわかったけど、それだけでいいのかな?」

血糖値が上がってしまうのは、筋肉でブドウ糖を使う事ができずに、余っているから。

7秒スクワットを週2回行うと、筋肉で糖を使えて血糖値が下がると、宇佐見医師は『血糖値がみるみる下がる!7秒スクワット』で教えてくれます。

7秒スクワットの方法などを、【血糖値が高い人必見 下げるには筋トレ必須! 宇佐見医師著『血糖値がみるみる下がる!7秒スクワット』①】でお伝えしてきましたが、血糖値を下げて、糖尿病にならないようにするというと、やはり食事療法合わせると効率的です。

また、一緒に行うとより血糖値を下げる運動として、プッシュアップを勧めてくれています。

今回は、これらスクワットにプラスして行うと効率的な二つの方法がわかります。

最初に結論です。

  • 食事療法としては、夕飯のご飯を控えるくらいで過度な食事制限は行わない
  • スクワットで使われる以外の大きな筋肉を使う、プッシュアップを週2回行う

参考書籍と7秒スクワットについて

今回参考とさせてもらった、『血糖値がみるみる下がる!7秒スクワット』について、簡単に紹介します。

著者は、日本内科学会認定医・日本糖尿病学会所属の宇佐見啓治先生で、医療法人うさみ内科で院長をされている医師です。

宇佐見氏は、ご自身のクリニックで25年前から血糖値を下げる指導をされてきた結果、7秒スクワットが最も効率的に、無理なく血糖値を下げる事ができるという結論に至りました。

ブドウ糖を使う運動はウォーキングより筋トレで、体の大きな筋肉を使うと効率的に血糖値を下げる事ができるということで、安全にできて効果的な7秒スクワットを勧めてくれています。

今回は、スクワットにプラスして行うと効率的と伝えてくれている、食事療法と、上半身のトレーニングをお伝えします。

食事療法の方法

食事療法については、宇佐見医師は難しいカロリー計算などは必要はないとおっしゃいます。

糖質を制限するのはなかなか大変です。というのは、子どもの頃からお米を食べて育った私たちは、糖質依存体質になっているからです。糖質は麻薬より脳への刺激が強いと言われています。モルモットを使った実験があります。まず、コカインを溶かした水と砂糖を溶かした水をモルモットに飲ませます。その後に、モルモットの前に、コカインを溶かした水と砂糖を溶かした水を置くと、どちらを選ぶか。モルモットは、砂糖を溶かした水を選びます。糖質依存は、その常習性が問題になっている麻薬への依存を超えるのです。女性が甘い物をやめられないのは、ある意味、糖質中毒になっているといっていいでしょうね。
(中略)
極端な投資制限はストレスになるだけ。それどころか、せっかくの食事療法が継続できなくなります。
(中略)
7秒スクワットを続ければ、夕食のごはんを茶碗一杯がまんするだけで十分。それだけで血糖値は下がり、正常範囲で安定するようになります。食事療法は、運動療法とセットで考えるようにしましょう。

宇佐見啓治 血糖値がみるみる下がる!7秒スクワット 文響社2020年4月21日

糖質依存になっているという、宇佐見医師の話は衝撃です。

確かに、糖質には依存性があるという事は言われています。

無理な食事療法は継続しなく、やめてしまうと意味がないという事も納得です。

ダイエットもそうですが、無理な事は継続が難しく、継続できない事は効果がでないという事ですよね。

ただ、ここで宇佐見氏が言っているのは、7秒スクワットなどの筋トレを継続的に行った場合の食事療法ということです。

これを、筋トレをしないで夕食のごはん茶碗一杯分を食べないようにしても、血糖値が下がりはしないので、いい所取りをしないように注意しましょう。

7秒スクワットなどの筋トレとセットで行うことで効果が期待できます。

7秒スクワットに加えた方がいい上半身の運動

私たちの体を作る大きな筋肉は、

体の大きな筋肉

第一位  大腿四頭筋    (太ももの前側にある筋肉)

第二位  大殿筋      (お尻の筋肉)

第三位  ハムストリングス (太ももの裏側の筋肉)

第四位  三角筋      (肩の筋肉)

第五位  大胸筋      (胸の筋肉)

この一位から三位までは7秒スクワットで動かす事ができるので、ブドウ糖を効率よく消費する事ができます。

それにプラスして、もっと効率よく血糖値をさげるために、第四位・第五位の筋肉を動かす、プッシュアップを勧めてくれています。

プッシュアップ?

腕立て伏せの事です。

「腕立て伏せなんてできないよ!」という方もいらっしゃるかもしれませんが、宇佐見氏が紹介してくれるのは、膝をついたプッシュアップです。

7秒プッシュアップの方法
  • 両手は肩幅より少し広く開き、両ひざを床につける
  • 5秒かけてゆっくり肘をまげていく
  • 胸が床に着く直前で静止し、2秒キープしたら①の姿勢に戻る

この動作を10回繰り返して1セット。1セットごとに30秒から1分くらいの休みを入れながら行いましょう。

一日3セットを週2回、回数などは、7秒スクワットと同様ですね。

ポイントとして、お尻の位置が後ろに行かないように気を付けて、肘が横に広げて行うと、しっかりと胸と肩に効きます

このプッシュアップも取り入れることで、下半身だけでなく、上半身の筋肉も働いてくれるので、大変効率的と感じました。

また、年齢を重ねると危険度が増していく、骨折などの、躓いた時の対策にも繋がると思います。

私たちが普段歩いていると、必ず転倒のリスクが伴います。

躓いた時に、とっさに手を前に出して、体を支えるという動作は、子どもの時には何でもなくできますが、年を重ねるほど、手が出にくくなってしまいます。

すると、顔から床に打ち付けて大怪我に繋がる事も。

日々一生懸命整えている顔が傷ついてしまうのは、避けたい事態です。

また、手はついたけど、骨折してしまった、という事態も起きやすいです。

手を出した拍子に、手首や腕の付け根などを痛めやすいので、プッシュアップを行う事で、咄嗟の時に手をしっかり出したり、腕の骨に刺激を与えて丈夫にしておけるという効果も期待できます。

まとめ

今回は、血糖値を下げるために、7秒スクワットと一緒に行った方がいい2つの事についてお伝えしました。

  • 無理なく継続しやすい食事療法として、晩御飯のごはんを茶碗一杯分控える
  • 下半身だけでなく、体の中で大きい胸と肩の筋肉を鍛えることができる7秒プッシュアップ

今回の内容は、血糖値が高くなったらというより、高くない方も行ったほうがいい内容だと思います。

血糖値が高くなるほど、血管の老化が進みやすくなってしまいますので、高くなる前から皆さんの健康づくりに生かす事ができます。

スクワットとプッシュアップを中心に行い、筋肉が減らないようにする、必要以上の糖質は口にしない、という事がポイントですね。

特に高齢になるほど、スクワットやプッシュアップなどの筋トレを行ったほういいです。

その理由については【年を重ねるほど筋トレをしたほうがいい理由4選 宇佐見医師著『血糖値がみるみる下がる!7秒スクワット』を参考に③】でまとめてありますので、参考にしてください。

宇佐見氏の勧めてくれる血糖値を下げる方法を、もっと詳しく知りたい方は、ぜひ本を読んでみてください。

糖尿病が増加している現在、多くの方に読まれているのは納得できます。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

糖尿病は、誰でもなる可能性がある病気です。

今回の内容が、皆さんの健康づくり、理想の体づくりに役立てば嬉しいです。

またよろしくお願いいたします。

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