こんにちは、よいです。
今回は次男の『音に敏感』という特性について、お話ししたいと思います。
特に彼が小さい時にたくさん感じた事ですが、次男は大きな音が苦手でした。
今は大丈夫なようですが、子ども会の吹奏楽の演奏を聞いた時は、耳を塞いでしゃがみこんでしまう状態でした。
ちなみに、小さい時の特性は、薄まったり、違う形で現れたりします。
今の彼の生活を見ていて、音に敏感で困っている様子はありません。
しかし大きな音でなくても、苦手な音がある方もいらっしゃると思います。
私は、黒板に爪を立てて、ギ~っとする音が苦手ですが、特に発達障害の子たちは、そのような苦手な事が強い可能性があります。
うちの次男は違っていましたが、『トイレの水を流す音』が苦手、『赤ちゃんの泣き声』がダメというという子もいました。
トイレに行く事はできるけど、どうしてもジャーと流す音が苦手で、逃げ出してしまう。
兄弟が泣いていると、同じ部屋にいられない。
それらは、音の感覚が鋭いからだと思われます。
もし皆さんのお子さんが、なかなか教室の中に入らないでいるとしたら、騒がしい音が苦手で、その空間にいられないという事も考えられます。
中には、新しい所に慣れるのが苦手という子もいますが、いつまでも続いたり、自由遊びの時間はみんなと一緒にいられないなどの様子が見られたら、騒がしい音が苦手なのかもしれません。
これらの苦手は、とても感覚的な事です。
生理的に受け付けない。
ですので、小さい子どもに、「その苦手な事を我慢して、がんばって他の子と同じ所にいろ」というのは酷な事かもしれません。
音の感覚と同じように、味覚が鋭いという事もあります。
こちらも、得意というより、苦手という形で目立つ事が多いです。
いわゆる食べ物の好き嫌いが強い子。
トマトが食べられない。
玉ねぎが食べられない。
白いご飯しか食べられない、など。
家族は大変心配して、頑張って食べさせようとしますが、なかなかすぐには、食べられるようになりません。
入園して、友達と一緒だと食べられるようになったり、大人になってある程度食べられる物が増えたりしますが、発達障害の方は、大人になっても苦手な食べ物が食べられないという方がいらっしゃいます。
これも、味覚が鋭いからという事が言えます。
同じ食べられないでも、触覚の問題という事もあります。
例えば、肉の間食が嫌で食べられないという子。
発達障害の方を見て思うのは、その感覚の鋭さから「生きづらさ」が出てくることがあるということです。
特定の音が苦手。
味が苦手。
感触が苦手。
そして、それをなかなか周囲の人にわかってもらえません。
特に小さい時には上手に訴えることができないし、他の人がどのように感じているのかわからないのですから、自分が苦手なのかもわからない。
うちの次男は、耳を塞いでしゃがみ込むという行動がわかりやすかったからよかったですが、ただ逃げ出してしまったとしたら、『落ち着きのない子』や『変わった子』で終わってしまうことも考えられます。
今は発達障害の方の、感覚の過敏さについて、様々知られてきています。
学校の先生方も、個性を尊重した教育をされているのだと思います。
しかし、ひと昔前の学校では、みんな同じが基本でした。
みんな同じようにしないとダメ。
私は発達障害には当てはまらないと思っていますが、学校給食で苦い経験があります。
食べられなかったヨーグルトとチーズのサラダを、半泣きしながら食べさせられた記憶です。
残す事は許されないから、吐きそうになりながら一人いつまでも残って食べました。
拷問のような思いでした。
感覚が鋭い子は、もっと大変な思いをしているかもしれないなと、想像したりします。
感覚が鋭いだけでなく、痛みを感じにくい、決まった毛布の感覚が好き、特殊な味のアイスクリームが好き、特定のにおいが好きなど、苦手分野だけでなく、様々な感覚の方がいらっしゃいます。
鬼滅の刃のキャラクターについて、吾峠呼世晴さんは上手に表現していると思います。
炭次郎は鼻が利く。
善逸は耳がいい。
伊之助は肌感覚が鋭い。
しのぶは視覚に優れている。
好き嫌いも含めて、その子の個性が尊重されるといいなと思いますし、押し付けや拷問にならないように、お互いに関わっていきたいと次男を見て思います。
そんなに上手に次男に関われていないので、四苦八苦していますが。
以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コメント