「なんだか疲れが取れないな・・・。もっとすっきりしたいんだけど。最近忙しくて、運動に行くのもなんだか億劫。仕事が忙しすぎたかなあ。なにかいい方法はないかな」
このような疲れが溜まっている方に、今回の記事を読んでほしいです。
今回の記事からは、気分がすっきりしてくる運動がわかりますので、ぜひ参考にしてください。
今回の結論です。
- 忙しくて疲れている方は自然との関りが少なくなっていませんか?
- 自然の中で行うグリーン・エクササイズの効果について
- 身近な自然公園や神社、お寺を有酸素運動コースにしよう
毎日頑張りすぎて自然から離れていませんか?
皆様毎日どのような一日を送っていますか?
朝眠い中、やっと起きて出勤
ろくに休憩もとらずに、パソコンとにらめっこ。
残業中もお腹が空いても頑張って、気づけば外は真っ暗。
疲れて帰宅して、遅い夕食を食べて、スマホを眺めているうちに寝落ち。
休日も仕事。
コロナで人込みは危険なので、ほとんど自宅から外に出ない。
在宅ワークの方は、仕事と家事をがんばっているうちに、一歩も外にでないで一日が終わっていく…
このような生活を頑張っていて、体調がすぐれないという方は、自然の力を使ってください。
最近、自然の中に行ったのはいつですか?
今回も、スタンフォード大学の心理学者、ケリー・マクゴニガル氏の著書『スタンフォード式人生を変える運動の科学』から、皆様にお伝えします。
自然の中で行うグリーン・エクササイズの効果
この本は、運動についての様々な研究結果や、運動をすることによって輝けている人について、実に論理的に教えてくれます。
その中で、グリーン・エクササイズについて紹介されていて、ぜひ皆さんにお知らせしたい!と思いました。
特に都市部で生活している方は、日常生活でなかなか自然の中に身を置くという事が少ないと思います。
ケリー氏はこうおっしゃっています。
心理学では、自然のなかでおこなう運動をグリーン・エクササイズと呼ぶ。どんな運動であれ、屋外で体を動かし始めて5分もすると、気分が明るくなり、楽観的になることがわかっている。
重要なのは、単に気分がよくなるだけでなく、日常生活の悩みごとから離れて、生命のつながりを強く感じることだ。散歩をすると体内時計のペースが遅くなり、時間が長くなったような感じがする。
植物の豊富な環境にいるだけでも、自分の生き方をよく見つめられるようになる。また、美しい自然のなかで過ごした時間を思い出すだけでも、「まわりの世界とのつながりを感じる」「日常の心配ごとから解放された気分だ」「自分より大きなものの存在を感じる」といった感想を述べる人が多い。
ケリー・マクゴニガル『スタンフォード式人生を変える運動の科学』(大和書房2020)
確かに、自然の中にいるだけで、清々しい気持ちになることができます。
それは、建物の中にいては感じる事ができない気持ちです。
たとえ、ネットで森や湖の画像や動画を見ても、実際に自然の中にいるような感覚を持つことはできません。
まさに、自然の中では『日常生活の悩みごとから離れて』という感覚があります。
私の家の近くには、ちょっと有名な神社があります。
山の中にある神社で、休日には遠方からもたくさんの方がいらっしゃいます。
この神社ですが、本堂までは長い長い石段を登って、やっとたどり着くことができます。
ずっと昔に作られた石段で広くはなく、混んでいる時は、すれ違う時や、前の人を追い越す時には、横に譲り合ったりと、お互い気を使って登ります。
石段の両側には、大人が5人くらい手をつないでも囲いきれないような、立派な杉の木がそびえ立っています。
途中には、滑りそうな木製の橋や、いつの季節も途切れない滝。
日中でも薄暗いこの石段を登っていると、なぜか、気持ちが静かに、落ち着いてきます。
冷たい水のなかに身を浸した時のように。
うつ病の治療にも屋外での運動が使われている
最近、キャンプに行く人が増えています。
週末にはちょっと都市部から離れて、近くの森へ。
私たちは日々過剰なストレスに耐えています。
「人間関係に苦労する」
「パソコンの作業に疲れた」
「長い会議で疲弊する」
このような職場などのストレスから離れたくて、自然の中に行く方が多いだろうと思います。
ケリー氏は言います。
屋外で過ごすのは、苛立った気分を穏やかにする効果もある。驚き、畏怖、好奇心、希望など、私たちが自然のなかで過ごすときに湧いてくる感情は、心配や注意散漫、気分の落ち込みなどに対する天然の解毒剤なのだ。
屋外の活動がもたらす精神面の効用は、はかりしれないものがある。韓国のソウルでは、うつ病の治療を受けている中年の患者たちが、週1回の認知行動療法のセラピーを受ける前に、木々や高原植物の豊富な洪陵樹木公園で散歩をした。
1か月後、この患者たちの61パーセントは寛解状態に入っていた。また、オーストラリアのある研究では、自殺未遂をした患者たちに対する通常の治療に、山でのハイキングを加えた場合は、自殺念慮や絶望感が緩和されることがわかった。
ケリー・マクゴニガル『スタンフォード式人生を変える運動の科学』(大和書房2020)
自然にはうつ病の改善にもいい効果があるのですね。
うつ病は、過度のストレスで気持ちのエネルギーが少なくなってしまうわけですが、眠れなかったり、食欲がなくなるだけでなく、なんとなくお腹の調子がおかしい、肩がこる、疲れやすいなどの体の不調も出やすい病気です。
毎日の忙しい生活に疲れて、気持ちをリラックスさせるために、キャンプで自然の中に行く人が増えているのも頷けます。
身近な所で自然の力を借りる
「キャンプに行くのは色々準備しないといけなくて無理」「忙しくてそんなに何回も行けない」「キャンプ場は混んでいて」という事もありますよね。
キャンプまで行くのは大変とう方には、お住いの近くの自然公園がおすすめです。
最近公園に行ったのはいつですか?
小さいお子さんがいらっしゃる方は、遊具のある公園を活用したりとあるかもしれませんが、コロナもあって最近行ってないという方も多いと思います。
できれば、歩いて行ける所に自然公園があればベストだと思いますが、神社、お寺もおすすめです。
近くに自然の中でゆっくり過ごせる、お気に入りの場所を検索しましょう。
ウォーキングやランニングコースに入れれば、運動のたびにグリーン・エクササイズを行う事ができ、気持ちのエネルギーを補充することができます。
まとめ
今回は、疲れ気味の方に、『スタンフォード式人生を変える運動の科学』からリフレッシュのヒントをお伝えさせてもらいました。
- 忙しくて疲れている方は、自然との関りが少なくなっていないか生活を振り返ってみましょう
- 自然の中で行うグリーン・エクササイズには、気分を明るくしてくれたり、日常生活の悩みから解放してくれる効果があって、うつ病の治療にも活用されている
- 身近な公園や神社、お寺などの自然の多い所を有酸素運動コースにして、ダイエット効果だけでなく、活力ある体を作っていきましょう
このような事をお伝えさせてもらいました。
私たちは日々様々なストレスと共に生活しています。
時に余裕がなく、知らないうちにうつ病に進んでしまっているという事も十分あり得ます。
うつ病の方は年々増加している事を考えると、気を付けて生活したいです。
気持ちのエネルギーを、日々の運動と共に補充できたら、ダイエットの運動ももっと前向きに行えるのではないでしょうか。
今回の 『スタンフォード式人生を変える運動の科学』 から、運動継続のヒントについては、【運動が続かないと悩んでいるあなたへ 自然とまた運動したくなるちょっとした方法を紹介 おすすめの時間と強度を試してみた】を見てみてください。
また、今回紹介した事をもっと詳しく知りたい方は、ケリー氏の本をどうぞ。
様々な方の運動の紹介や、統計調査の結果からわかっている事が学べます。
ぜひ、皆さんのダイエットに生かしてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今後もよろしくお願いします。
コメント