「コレステロールが大丈夫か心配。健診結果をどう見ればいいんだろう?」
このような思いを持っている方へ、簡単に判断することができる方法をお伝えします。
健診を受けると、LDLコレステロール、HDLコレステロールを調べますが、その値から動脈硬化が進みやすい状態かどうかを判断することができます。
最初に結論です。
- 悪玉コレステロールと言われるLDLコレステロールも、善玉コレステロールと言われるHDLコレステロールも体には大切なものであり、低ければいいというわけではない
- HDLコレステロールは運動が少なかったり、喫煙をしていると低くなってしまうので、注意が必要
- LH比を算出することで、動脈硬化が進みやすい状態かどうかが判断できる
今回の内容からは、コレステロールの状態をどう判断すればいいのかがわかるようになります。
なお、今回参考にする本は、栗原クリニック東京・日本橋院長 栗原毅医師の『図解だからわかる 食べて飲んで中性脂肪とコレステロールを減らす本』です。
一緒に学んでいきましょう。
LDLコレステロールもHDLコレステロールも体には必要なもの
LDLコレステロールは悪玉コレステロールと呼ばれて、多すぎると血管の中にたくさん溜まって血液の流れを悪くしてしまうというイメージがあります。
また、血管に溜まったコレステロールを掃除してくれるのがHDLコレステロールなので、善玉コレステロールと呼ばれています。
そのため、LDLコレステロールは余計なもの、HDLコレステロールは体に必要なものというイメージを持ちやすいのではないでしょうか。
しかし、こっちがよくて、こっちが悪いという考えはちょっと違います。
どちらも細胞膜や、ホルモンの材料として大切なコレステロール。
体には必要不可欠なものなので、不足しすぎずに、どちらも程よくある状態が望ましいです。
栗原医師は、『どちらも「程よく高め」が動脈硬化のリスクを下げます』と教えてくれています。
HDLコレステロールが低くならないように注意
どちらも程よく高めがいいと言っても、高くなり気味なのがLDLコレステロール。
そして、低くなってしまいがちなのがHDLコレステロールです。
基準値としては、
LDLコレステロール 220mg/㎗以下
HDLコレステロール 40mg/㎗以上
が正常とされています。
HDLコレステロールが低くなってしまう要因としてわかっているのは、『運動不足』『喫煙』『ストレス』『肥満』です。
『運動不足』『喫煙』
『運動不足』『喫煙』『ストレス』『肥満』です。
運動不足では肥満にもなりやすいですので、大きく関与しますし、ストレスが大きいのが悩みという方も多いのではないでしょうか。
LH比でわかる動脈硬化のリスク
具体的に、LDLコレステロールとHDLコレステロールがどれくらいだったら、血管の老化が進みやすい状態かわかる方法が、LH比です。
LDLコレステロールを、HDLコレステロールで割るとLH比がわかります。
LH比 = LDLコレステロール ÷ HDLコレステロール
この比率がの見方
~1.5 正常
2.0~2.4 動脈硬化のリスク増
2.5~ 血栓ができている可能性・心筋梗塞のリスク増
健診の結果から、電卓をたたいてみましょう。
つまり、LDLコレステロールが高くても、HDLコレステロールが高値であったら、動脈硬化は進みやすくなっていないという事です。
また、LDLコレステロールが低いという事は、細胞膜やホルモンの材料が少ない状態という事を表しています。
まとめ
『LDLコレステロールとHDLコレステロールの値の比率から、動脈硬化が進みやすい状態かどうかを判断しよう』
今回のまとめです。
- LDLもHDLも体にとって必要なコレステロール
- 特にHDLコレステロールは、『運動不足』『喫煙』『ストレス』『肥満』で低くなってしまうので注意
- LDLコレステロール ÷ HDLコレステロールの値が高いと、動脈硬化が高い状態
身近ですが、なかなかしっかりと知ることができていないコレステロールについてお伝えしました。
LH比が高かった人は、煙草の煙から離れる、精神的なストレスを低くする工夫をする、運動量を増やす、といった事を実行すると、改善されていくと思われます。
ぜひ、血管の中も綺麗な状態を目指しましょう。
以上、皆さんの理想の体づくりの参考になれば嬉しいです。
またよろしくお願いします。
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